2025/6/18
学長「現状維持の選択はない」
6月17日に開かれた、授業時間変更に関する学生向け説明会において、そう言い切った春名展生学長。今のままの授業時間割では、大学学位授与機構からの認証評価の際に、不適合とみなされてしまうことがその背景にある。認証評価とは、大学の教育プログラムが、国が求めている教育水準にあっているかどうか確認する審査である。
東京外大ではこれまで、1コマ90分の授業を13回、それに加え2回のアクティブラーニングを2回分の授業とし、各学期の授業は15回として授業時間割を作成していた。しかし、6年前に行われた認証評価の際、このプログラムは国の求める授業時間制度と適合しないという評価を受け、改善を言い渡された。大学側は何度も現行の授業時間割の有効性を伝えてきたものの、今月の初めに行われた最後の会議で、現状からの変更は免れないものとなった。
アクティブラーニングが賄っていた2回分の授業時間をどう割り振るかについて、現状2つの選択肢が挙げられている。1つは90分の授業を15週行うものであり、この場合、各学期の終了時期が2週間延長される。もう1つは、1コマの授業時間を105分に変更するものだ。この場合、5限の終了時刻は18時35分となり、6限は廃止される。
大学側は、来年4月からの変更を目標にしており、そのためには、2つの選択肢のうちどちらを選ぶかを来週までに決定する必要がある。
今回の説明会でより長く議論された、授業時間105分への変更案に対しては、学生の中から賛同の声もあった。その上で授業時間の延長に伴って生じる課題について質問が出たが、大学側はまだ十分に方針を固めておらず、今後検討を進めていく姿勢を示した。
これらの選択肢をめぐって教職員側の間でコンセンサスはとれておらず、学生の中でも意見が割れている状態だ。学生への意向調査もなく、タイトなスケジュールで意思決定がなされている現状に対し、学生からは「意見を聞く気はありますか」という疑念の声も聞かれた。春名学長は「決定権は教職員側にある」と明言する一方で、対話の重要性も強調する。しかし、意思決定に直接関与できない学生にとって、学校側が提供する対話の場は「既成事実の押し付け」の場として捉えられてしまっているのが実情である。
アクティブラーニングの廃止が明確となった今回の説明会。白熱する議論の中で、学生自身の大学運営に対する関心の高さも浮き彫りになった。次号では当事者たる学生たちの取材を通し、その多様な声を伝える。
【岩出、古田、松本】